次世代プラスチック成形技術研究会は、東北地域の自動車技術に係わる企業が集まった研究会(会長:山形大学 伊藤浩志教授)で4回/年の講演会を開催しています。講演会では、自動車関連メーカーや地域企業の特色ある技術紹介が行われ、ビジネスマッチングが期待されています。今年度は、岩手県、宮城県、山形県のほか秋田県でも9月19日に開催され、秋田県高分子材料研究会会員企業も参加しました。以下に講演会の概要をまとめました。

(1)「高分子系複合材料の開発を振り返って」
京都大学 生存圏研究所 特任教授 臼杵 有光氏
 自動車メーカー研究所の研究者として、高分子系複合材料の研究を行ってきた。エンジン部材の軽量化と性能向上によってCO2低減効果に係わる自動車技術や粘土鉱物をナノフィラーとした樹脂との複合材料を開発し、ガスバリア性に優れた軽量化部材として期待されることなど様々な高分子系複合材料について講演された。
  
(2)「液晶レンズ技術を用いた樹脂応用製品の可能性」
秋田大学 大学院理工学研究科 准教授 河村 希典氏
 液晶レンズの個々のレンズ焦点距離を可変制御するだけでなく、電極パターンを工夫することによって二分割四角形状の電極構造を有する液晶マイクロレンズアレイを開発した。これによって室内空間の採光、車載用電子窓等、フレキシブルウインドウとして期待されていることについて講演された。   

(3)「精密印刷日本一を目指して」
有限会社アイハラ 代表取締役 相原 伸一氏
 プラスチック成形品を中心に、凹凸形状・R形状・曲面等への加工や、透明版・ガラス・サファイヤガラス・金属(メッキ、塗装品)等の難着材料へのシルクスクリーン印刷加工技術について紹介された。

(4)「スズモト株式会社のご紹介」
スズモト株式会社 営業部課長 水澤 将浩氏            
 プラスチック射出成形用金型の設計、製造、及び熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の精密成形技術と自動車部材の製造実績について紹介された。